理想の介護士になろう

介護士の悩み:「人間関係」編

人間関係の悪さと人材不足による多忙さ

人間関係に悩んでいる人が多い?!

介護業界の7割は女性

介護業界の7割は女性

団塊の世代と呼ばれる人たちが75歳以上に達する2025年には、約37万人の介護士が不足するといわれていますが、現時点でも人手不足は深刻です。介護業界は仕事の内容からか、男性よりも女性の割合が多い傾向があり全体の7割を女性が占めているともいわれています。しかし、女性が多い職場には女性ならではのトラブルがつきものですし、人手不足がもたらす悪影響などもあり人間関係に悩んでいる介護士は意外と多いです。

スタッフ間の関係性

介護士の仕事は基本的に連携を取りながらすすめていくためスタッフ同士の関係性はとても重要です。ですが、「業務が忙しすぎて連携が取れない」「人間関係が独特で連携が取りにくい」と感じている人も少なくありません。介護業界は女性の割合が多い職場のためグループ行動やマウンティング、派閥や噂話など女性特有の行動も多く見られます。関係がこじれてしまうとなかなか修復がしにくく業務にも大きな影響を与えてしまうこともあるので、人間関係は円滑に仕事をすすめていくためにも非常に重要です。
また、介護業界には10代から60代までのさまざまな年齢の人や経歴を持った人が働いているため、価値観の違いなどから意見のすれ違いが起こりやすく、リーダーなど上司の立場にいる人がしっかりと統率していなければすぐにバラバラになってしまい、スタッフ同士で連携を取ることが難しくなってしまいます。

慢性的な人手不足によるハードワーク

深刻な人手不足が大きな問題となっている介護業界ですが、人手が不足しているということは一人一人にかかる負担が大きくハードワークになりやすい、ということでもあります。特に入居型の施設などは日勤だけでなく夜勤もあり、不規則な生活になりやすく休みもなかなか取れないため、負担の大きさに悩んでいる人も少なくありません。

問題を改善するために

このような問題を改善するために、まずは「一人一人が持っている介護観は違う」ことを理解しておきましょう。十人十色という言葉があるように、一人一人考え方や持っている価値観は異なりますが、介護業界においてもそれは同様です。一人一人異なる介護観を持っているため「自分と違う」と感じたからといって否定するのではなく、「そういう考え方もあるんだ」と受け入れることが大切です。
また、女性が集まるとどうしても噂話や陰口に花が咲いてしまいますが、話に同調してしまうと「○○さんが話してたんだけど…」と当事者にされてトラブルの原因となってしまうこともあるのでなるべくなら避けた方が無難です。しかし、女性が多い職場だとそういった話を避けること自体が難しい場合もあるでしょう。その場合は聞き役に徹して適当に聞き流しましょう。

プライベートの話は相手に合わせる

コミュニケーションを取って人間関係を円滑にするためには、プライベートをある程度話す必要もありますが、自慢やのろけ話は嫉妬を買いやすいので注意が必要です。失敗談や軽い自虐を交ぜながら話すと、嫉妬心を煽ることはありません。